ジャズについて

セッションにおいてジャズという単語は広義の意味を持っていて、4ビートだけでなくボサノバやラテンも含むようです。ときには16ビートの曲もあります。


ジャズはこのような簡単なメロディとコード進行が書かれた楽譜を使います(リードシートと言います)。


セッションでよく使うのが通称黒本と呼ばれるジャズスタンダードバイブル。1と2があり、2にはそれまでの版と改訂版の2種類あります。


(お店のジャムセッションへ行くと、セッション終了時に、どれが誰の黒本か分からなくなるので、一目で自分のと分かるようにステッカーを貼っています)
 
また、黒本にはハンディ版が出ていますが、譜面が小さく薄暗いお店では見にくいのであまりおすすめしません。
 
セッションでは、何の打ち合わせもせずに曲だけ決めて、あとは出たとこ勝負という感じでやることが多いです。
ソロの回し方は一般的にフロント楽器→コード楽器→ベース→ドラムの4バースと暗黙のルールがあります(曲中に合図などあればそれに従います)。
アドリブソロはリードシートのコード進行と曲の尺に基づきますが、楽譜にないことを弾くので、頭の中でテーマを再生していないとどこやってるのか分からなくなります(ロストした、とか迷子になった、と言います)。
 
フロント楽器、コード楽器、ベースのソロの交替のタイミングは、例えば上の赤鼻のトナカイならA-A-B-Aの32小節なので、この32小節をワンコーラス(ひとまとめ)として、ワンコーラスを終えたところでソロを交替します。ツーコーラス目に突入する場合もあります。その場合も32小節終えたところでソロを交替します。
ドラムのみソロの取り方が特殊で、一般的に4バースと呼ばれます。4バースは「4小節ソロ交換」の意味で、赤鼻のトナカイならば
 
・A1の1~4小節を楽器隊がソロをとり
・5~8小節をドラムのみ
・A2の1~4小節を楽器隊
・5~8小節をドラムのみ
・Bの1~4小節を楽器隊
・5~8小節をドラムのみ
・A3の1~4小節を楽器隊
・5~8小節をドラムのみ
 
と4小節ごとに入れ替わります。ドラムは音程がないので32小節をドラムのみのソロでやるのは難しいのでこのような形式を取ります。
結果、楽器隊とドラムのかけあいのようになります。
ホームに貼り付けたblue minorでもやっていますので、聞いてみてください(ギターソロののち3:58~)。
4バースをやるのは基本的に4ビートのみで、ボサノバやバラードではやりません。